【最強のプレゼン術】思考は現実化しない!?
本日はセミナーや営業で聞き手を一瞬で惹きつける最強のプレゼン術をご紹介します
それが、「予定調和を崩すプレゼン」
実はこれ、「笑いのスキル」のひとつでもあるのですが、超強力なプレゼン手法でもあるのです
このプレゼン術を身につければ、集中力が切れかけたセミナーや授業が瞬く間に緊張感を取り戻し、聞き手を集中状態に引き戻します。
また、聞き手から「この先生の話は面白い!」といったポジティブな感想を引き出し、セミナーの受講満足度を上げることができたり、バックエンドの申し込み率を、大幅に上げることができるようになります。
そんな、予定調和崩しプレゼンとは、いったいどういうものなのか。
予定調和とは、言い換えれば「予想通り」です。
つまり、相手の予想を裏切り、イメージを180度覆すプレゼンのことです。
人間の脳みそには、海馬という記憶を司る部位があります
海馬は記憶をするだけでなく、物事を予測するという特性もあります。
例えば、私がこれからいう言葉の先の言葉を予測してみてください。
「キャベツ、レタス、にんじん、き・・・」
おそらくほとんどの人が、「きゅうり」と想像したと思います。
では、次の場合はどうでしょう。
「あか、あお、みどり、き・・・」
今度はほぼ全員が「きいろ」と想像したのではないでしょうか。
これが海馬の特性です
前の文章から後の文章を予測する。
では、この特性が私たちのような、人前で話す職業の人にとって、どんな影響があるのでしょうか。
それは、人は予測通りのことを話されても、それをさほど重要なこととして聞き入れようとしないということです。
一度聞いたことがある内容は、基本的に「はいはい、知ってるよ」と聞き手に受け流されてしまうのです。
例えば、私が、「思考は現実化する」というタイトルでブログを更新したらあなたは開きますか?
おそらくほとんど開かれないでしょう
これは、バカ売れしたビジネス書、ナポレオンヒルの言葉「思考は現実化する」をそのままコピーして使ったからです。
コピーして使ったのが問題ではなく、その言葉自体があまりにも一般的で、今更私が同じ解説をしても誰も興味がないのです。
では、ちょっとひねって、「思考は現実化しない」というタイトルならいかがでしょうか?
本日のタイトルがまさにそれで、ついつい真相が気になってしまい、ここまで読み進めてしまったのではないでしょうか
「思考は現実化する」という言葉をよく見聞きする人にとって、このキャッチコピーは、かなり目を引くものになると思います。
予定調和を崩すプレゼンとは、そういう常識はずれな表現技法です。
これはオチを少しだけズラすという方法で簡単にできます。
「思考は現実化しない」というテーマなら、本当に思考は現実化しないとしてしまうと、自分の伝えたいことと話がずれてしまうかもしれません。
また、反感もかなり買うでしょう。
しかしオチをこうしたらどうでしょうか?
顕在意識で思考したことは現実化しないが、
潜在意識で思考したことが現実化する。
このオチなら、タイトルの、「思考は現実化しない」ということも、顕在意識の下りで話されていますし、さらにオチも自分の伝えたいこととあっているのでかなり納得感があるでしょう
もちろん話し始めを、「潜在意識で思考したことは現実化する」とすることもできますが、「思考が現実化しない」に比べると、少々インパクトが弱いように感じます。
同じ内容を話すにしても、このように「入り方」を変えるだけで、かなり印象が変わります。
このオチは普通だけど、入り方が逆説的な予定調和を崩すプレゼンは、少し難易度が高いものにはなりますが、習得すればロケットランチャー並みの強力な武器に生まれ変わります
もちろん、オチそのものが逆説的でもいいですね。
むしろその方が聞き手に与える印象は強烈です。
そして、この予定調和を崩すプレゼンを最短で身につけるコツは、「常に世の中の常識を疑う」ということです。
「ちょっと待てよ?常識的には〇〇と言われているけど、本当のところはどうなんだ?この場合はどうだろう?逆説的に言い換えられないか?」
こんな風に常識という名の、癌(がん)にメスを入れ、新しい仮説を作ります。
これが予定調和を崩すプレゼンを身につける最高の方法だと確信しています
ぜひ、あなたのプレゼンやスピーチ、営業、コンサルの中にも、このように相手の想像を裏切る強烈な逆説をブレンドしてみてくださいね!
ただし、注意点もあります
あまりにも頻繁に使うと、逆に相手を疲れさせてしまいますし、場合によっては嫌われます
常識を覆すことを聞き手に伝えると、一瞬聞き手の頭の中は混乱し、脳は状況を理解するために、大量のエネルギーを使います。
そのため、話す内容が毎回予定調和崩しになってしまうと、途中から逆に飽きられてしまいます。
だからこそ、意識して欲しいのは、バランスです。
予定調和を崩すプレゼンは、あくまでスパイスだと捉えてください。
カレーもスパイスをあまりにも入れすぎると辛くて食べられません。
それと同じです。
適度なバランスが大事なのです。
ではそれはどれくらいか?
という話ですが、これは明確な答えはありません。
目安は、1時間に1〜2個くらいで、それ以上だと少々やりすぎですね。
というわけで、あなたのプレゼン、セミナー、営業、コンサルティングに、予定調和を崩すプレゼンというスパイスを加え、より美味しく、より魅力的に相手に伝えてみてください
笑いのチカラを使って、相手を惹きつけるプレゼンスキルが身につくセミナーを開催します
尚、4〜5月はオンライン(ZOOM)開催です
