優れたプレゼンターに必要なもの
優れたプレゼンターに必要なものはなんだと思いますか?
トークスキル?
目線?
間の取り方?
見た目?
ユーモア?
どれも大切ですが、最も優れたプレゼンターとは
『共感力』
を備えた人だと私は考えています
プレゼンとは、伝えたいことを伝えればよいだけ、といった単純なものではありません。
ノウハウやテクニックだけでは、聞き手に伝えることはできません。
なぜなら、聞き手に伝えるためには『信頼関係』を構築することがもっとも重要だからです。
「この人は本当にわかってくれている」
「この人なら信頼できそう」
と感じてもらえなければ、確実にプレゼンテーションは失敗してしまいます。
モノや情報が溢れている現代では、
何を買うかよりも、誰から買うか、
が重要視されるようになっています。
よくわからない、信頼できない人からは買いたいと思えないのです。
そのため、信頼を得るには、顧客が、
どんなことに悩み、
どんなことに痛みを感じ、
どんなことに喜び、
どんなことに怒るのか、
を感じ取る共感力が大切になってきます。
プレゼンテーションとは、話し手が一方的に提案内容を話しているだけで、共感力は必要ないと思われがちですが、
実はその前、準備段階で、聞き手との会話を済ませています。
準備の段階で、聞き手の悩みを把握し、それに対して自社商品がどのように解決できるかを資料に落とし込んでいるのです。
このように聞き手との会話を想定しながら作らなければ、ただの独りよがりのプレゼンテーションになり、聞き手からすれば、
「いい商品のようだね。でも自分には関係なさそうだ」
と真剣に聞いてもらえません。
あなたが今までに観た映画や小説で、
「これはよかったなあ」
と心に残っている作品はなんですか?
きっとその映画には、共感できる部分があったのではないでしょうか?
ストーリーや登場人物に共感できることがあったから、
「いい作品だった」
と心に残っているのではないでしょうか?
それはビジネス書でも自己啓発本でも同じです。
人は共感できるものに親近感を覚え、信頼をよせるのです
ということは、プレゼンテーションの冒頭で、
「こんなことで困っていませんか?」
「こんな悩みをお持ちではないですか?」
と語りかけることで、聴き手は、
「自分のことをわかってくれている」
と話を真剣に聞く姿勢を整えてくれます。
そのためには、あなたが、真剣に聴き手の悩みに共感を示す努力をしていかなければいけません。
共感力が必要なことはわかったけど、自分には共感力なんてないぞ!!
と思っていても大丈夫です。
共感力は養えるんです
2012年に発表された論文でニュースクール大学のデビッド・コマー・キッド氏と心理学部のエマヌエル・カスタノ教授による共感に関する研究によると、
18歳〜75歳の人たちで構成されたグループに対して、文芸小説、大衆小説、ノンフィクションを2、3分読ませました。
そのあとで、他者の心理を行動から想像や理解する能力を測るテストを行った結果、
文芸小説を読んだグループが最も良いスコアを獲得したそうです。
要するに、文芸小説を読むことで、他人の立場に自分を重ねることができ、様々なことに共感できるようになるということがわかったのです。
つまり、他人の立場に立つことができる状況をたくさん作り出せば、共感力を養うことができるのです
たしかに、小説や映画を見ると感情移入し、喜んだり、悲しんだりしますよね?
小説を読む時間がなかったとしても、常に、様々な人の目線で、物事を考えるように癖をつけることで、あなたの共感力は養われますので、ぜひ、意識して実践してみてください
共感力を養うセミナーを開催しています
尚、5月度もオンライン(ZOOM)開催です
