働くを、もっと面白く。
Laugh Lab(ラフラボ)です☆
ソビエト連邦の独裁者スターリンのものとされる、有名な格言の中に、恐ろしい真実を示した言葉があります。
「一人の人間の死は悲劇だが、百万人の人間の死は統計上の数字にすぎない」
というもの。
悲劇や惨事に対する強い感情は、その数が大きくなって匿名になると消えていくのです。
そして、このことはプレゼンテーションにおいても同様です。
問題のすべてを全身全霊で強調して、強い反応を引き出そうとするやり方は、
狙いとは逆に、聞き手の無感動や無関心を生み出してしまうことがあります。
マザーテレサの言葉、
「大勢の人を見てしまったら、私は決して行動しないでしょう」
が、この現象を上手く説明しています。
福祉団体などのテレビ広告や郵送物を思い出してください。
驚くような統計が強調されますが、決してそこで終わりません。
その後、ある個人を登場させ、その人の個人的な苦しみを紹介します。
個人の名前や顔を見せて、その統計数字にリアルさを加えるのです。
この言葉が示すように、統計上の数字を個人的な悲劇に変えること、
すなわち「数字に命を吹き込むこと」は聞き手の心を掴むので、強力な影響力を持ちます。
この現象を知れば、統計数字を挙げることはすべてやめて、私的な話だけのプレゼンテーションにしようと思うかも知れません。
しかし、これもまたメッセージを弱めるだけです。
エピソードによる証拠をいくつか聞いただけでは、それらのストーリーが実際にどれほど話し手のメッセージ内容を反映しているのか聞き手は疑問に思うからです。
数字だけを報告するのはダメですが、人々のことを述べるだけでもダメ。
数字に顔を持たせて命を吹き込むのです✨
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